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こんにちは、チラシデザインの専門家
リッツプリントのひでぼんです。
さて、今回は、ポスティング・チラシの反響アップのコツを
お伝えさせていただきます。
ポスティング・チラシとはいえ、折込広告などチラシ全般にいえることでチラシを作成されるかたにとって有益な情報になりますので、ぜひ、チラシを作成される際の参考にしてください。
唐突ですが、ポスティング・チラシの反響率の平均をご存知ですか?
反響は1%未満と言われており、エリアや業種にもよりますが約0.1~0.01%くらいが平均値になることが多いです。この反響率をたった0.1%でもあげることで、チラシの効果としてはかなり高いものになります。
今回は、長年研究してきた反響アップの秘訣を4項目にまとめて説明をさせていただきます。
曜日ごとの傾向を知る
チラシという広告は、撒き散らす媒体という性質上、相手の趣味趣向や年齢にピンポイントでだせるネット広告とは広告の出し方やアピールもかわります。
また古くからの慣習で、曜日ごとに配布される業種が固まっていることがあります。
あえてそこを狙うのか、はずすのかによって、見られやすさをかえることで反響アップにつなげることが可能となります。
曜日ごとの傾向は、ポスティング・チラシだけでなく、折込チラシにもいえることですのであわせて参考にしてみてください。
月曜日 | 健康食品など | 他曜日にくらべて比較的少ない |
火曜日 | スーパー、食料品など | 主婦向けのチラシが多くなる |
水曜日 | スーパー、塾、ドラッグストアなど | 主婦向けでも生活に特化したものが多くなる |
木曜日 | 大型ショッピングモール、外食、アパレル | 週末を意識したチラシが多くなる |
金曜日 | 宝飾品、子ども・ペット用品 | 週末を強く意識したチラシが多くなる |
土曜日 | 他業種、不動産、車関係など | 高額商品のチラシが多く、最も多い曜日 |
日曜日 | 求人広告、自治体広報など | ゆっくりと読むチラシが多くなる |
配布時間を工夫する
ポスティング・チラシは、郵便受けやポストに投函するため帰宅時に確認することが、ほとんどです。ターゲットとする人の生活スタイルにあわせた配布時間を工夫することで、ライバルにくらべて目につく確率をあげることができます。
例えば
主婦や女性向け・・・お昼から夕方ごろが狙い目
一人暮らし・・・夕方からよる帰宅前が狙い目
高齢者・・・朝確認することが多いので夜が狙い目
かならずこのような時間帯でなければいけないわけでもありませんがチラシをすぐにまとめてゴミ箱に捨てられることも時間を工夫することで少なくなります。
また配布先の方にもし断られた際も、嫌な顔をせず、
失礼しました。申し訳ございません。と誠実な対応を心がけましょう。
くれぐれも、暴言を吐くなどトラブルになった場合、チラシの反響どころではなくなります。
デザインの見た目を工夫する
もっとも重要な点になります。
チラシは手にとって1秒で必要か不必要かを判断され、
不必要であると判断されれば、容赦なく捨てられます。
どれだけ有益な情報がかかれていようが
製作者の想いが込められていようが
そんなことは見る人には、お構いなしです。
デザインを工夫するときの3つのポイント
- 1秒で業種がわかるようにする
- 興味を惹く見出し(キャッチコピー)
- 紙や折り方を工夫する
ひとつひとつ詳しく説明していきます。
1、1秒で業種がわかるようにする
ポスティング・チラシを手にとったことがない方はおそらくいないと思います。
自身の経験を思い出してもらえるとわかるかと思いますが、おおむね1秒以内に要不要の判断をチラシに対してしていると思います。
「あ、不動産の売り家希望のチラシだ、いらないや」
「水道のやつか・・・」
「ピザのチラシだ!来月誕生日か・・。とりあえずおいておこう」
といった具合で、チラシの内容を詳しくみてから要不要を判断するというよりは、即時で判断されています。
特にマンションなどの場合は、郵便受けの横にゴミ箱が併設されていることも少なくなく、何日もかけて一生懸命つくったチラシの多くは、見ることも読まれることもなく、廃棄されてしまいます。
そう、本当は、有益な情報だったとしてもです。
ですので、見出しのキャッチコピーと同様に大切なことは
「なんのチラシか」ということがひと目でわかることです。
2、興味をひくキャッチコピー
ポスティング・チラシを手にとった人の行動パターンとして、多くの場合、なんのチラシかで判断をしたあと、すぐにキャッチコピーを見ます。
そこで、「あ、これは後でゆっくり読もうかな」という判断をされたものだけが内容を熟読してもらえるステージにあがることができます。
その上で、内容に興味をもった人が、反響に答えてくれるのです。
3、紙を工夫する
一般的にポスティング・チラシに使用される紙の多くは、コート紙とよばれる、弱光沢紙の薄紙が多く、90kg、73kgなどからそれ以下の用紙を使われることが多いです。
一般的に多用されているからということもあり汎用チラシの印象も否めないため、紙の個性がありません。
あえて、割高になる別の紙種を使用することで、他のポスティング・チラシと差別化するという方法もあります。
紙の種類については、詳しく書くと1ページつかってしまいますので、別記事にします。
効果を計測する
ポスティング・チラシの反響をあげるコツ
最後の4つめは、「効果を計測する」になります。
1回、ポスティング・チラシを配って反響があった、なかったとしてしまうだけでは、せっかくのチラシを半分だけしか活かしていないことになります。
しっかりと計測し、記録していくことで、次回以降の反響アップにつなげていけることができます。
弊社がクライアント様によくお伝えしている計測方法を3つお伝えします。
- クーポン番号をつける
- 予約専用QRコード
- 日付や担当者で色分けする
- 予約専用ダイヤルを設ける
クーポン番号
「期間限定」クーポン番号をつけることは、多くのお店でもされていることですが、1枚1枚違う番号でなくても、後々の測定を測るためにもクーポン番号をつけておくことでいつ、どこに、配布したチラシなのかも記録することができます。
こちらのデメリットはクーポン番号を印刷時に付ける場合は、すべてが同じ番号になってしまうということです。
予約専用QRコード
最近では予約用QRコードをチラシにつけることで、来店時にクーポンやチラシをもってくる手間を省くという工夫もアドバイスすることが多いです。
「チラシをもってきてね」
「クーポンをもってきてね」
とはいうものの、昔のように素直にもってきてくれる人も少なくなってきたことも事実です。最近ではスマホがありますので、いちいちかばんにいれてもってくるのが面倒だと思うわけです。
「チラシは忘れてくるものだ」ということを前提として、
QRコードで読み込んで予約してもらうようにして、そうした一手間をかけてくれた方には、些細なクーポンでもよいのでサービスをつけるということで、来店する動機づけになります。
日付や担当者で色分けする
上記とも重なることですが、さらに細かく記録・計測することができるように、日付や担当者ごとに配布チラシの端に蛍光ペンなどで色を少しづつつけておきます。
戻ってきたチラシについている色で、いつ、だれが、どこに配布したものか。
を記録することができます。
記録するのは、デザインや日付、枚数、エリアだけでなく、
配布にあたって、拒否された物件なども、一元管理して記録していくことが大切です。
1回で効果が最大限にだせることはありませんが、こうした地道な効果測定は、回数を重ねるごとに効果が高くなり、確実に実を結びます。
めんどうなことですが、ひとつひとつ実行することで反響は確実にアップします。